2019.09.11
各地でランニングイベントや美術展が目白押しの冬。
特集「冬の西奈良ぶらりスポット」では、そんな季節にお薦めの西奈良スポットをアートとランニングの2つのモデルコースでご紹介します。
※すべての写真はイメージです。情報は2019年9月現在のものであり、予告なく変更される場合があります。お越しになられる際は再度、事前にご確認ください。
池とアートと私コース | 富ランコース
池とアートと私コース
推定所要時間:じっくり見て歩いて6時間(近鉄学園前駅発着、途中バス使用)
「寒い冬はおこもりしたいけれど、屋内でじっとしているのはもったいない!」
そんな方にお薦めなのがこちらのコース。
美味しいグルメでお腹を満たしながら、西奈良の池の周りに佇む美術館を見てお散歩します。
奈良公園などの“ザ・奈良”な観光に合わせるもよし、西奈良だけで日帰りプチ旅行をするもよし。
人々の暮らしの中にある美術館で傑作の数々をお楽しみください。
①大和文華館
学園前駅の南口を出て、交番を右手に見ながら東へ。
自然に囲まれた美術館「大和文華館」が見えてきます。
ここでは、国宝や重要文化財を含む数々を観賞できます。
建物を取り囲むようにお庭があり、四季折々の花々を楽しむこともできます。
本館の格子状の「なまこ壁」もフォトジェニック。
②中野美術館
大和文華館から南へ歩を進めて約3分。
「中野美術館」では、明治、大正、昭和にわたる近代日本の洋画や
日本画、版画などを観賞できます。
入り口の階段を下りたところに広がるラウンジでは、
大きな窓ガラスから池の景色が楽しめてお薦めです。
※臨時休館があります。
令和元年12月9日(月)~令和2年1月9日(木)は年末年始休館
令和2年1月27日(月)~3月5日(木)は冬季休館
③642PIZZA
中野美術館を出てすぐ、池の畔の森の中にある石窯ピザのお店「642PIZZA」。
「642=ロッシーニ」と読みます。もちもち食感のピザランチをぜひご賞味あれ。
敷地内の手作りログハウスや趣向が凝らされた庭、かわいい雑貨も、
フォトジェニックでついついカメラを向けたくなります。
<営業時間>
ランチ11:00~15:00(L.O. 14:00)
ディナー 10名様以上で貸切のみ
火・水休(祝日の際は翌日が休み)
<アクセス・問い合わせ>
住所:奈良市学園南2-17-1
Tel: 0742-55-2934
④蛙股池
お腹が満たされたら、お散歩を再スタート。
中野美術館がある道の東の方向に、森の小道があります。そこを進んでみます。
小道を抜けると右手には神社、そして目の前には「日本最古のダム」説のある池「蛙股池」が。
奈良時代に編纂された『日本書紀』に登場するとされ、歴史は深いです。
春には桜、秋には畔の紅葉も楽しめます。
また、夕暮れ時に東畔から西側を撮影するのもお薦めです。
⑤大渕池
蛙股池から歩いて菖蒲池駅、そして電車で学園前駅に戻り、
北口のバスターミナルからバスに乗って北上します。
バス停「大渕橋(松伯美術館前)」で下車して北に歩を進めると、
大きな池「大渕池」が見えてきます。
この周辺には公園がいくつかあり、地域の憩いの場となっています。
季節の空気を感じながらゆっくりと散歩を楽しめます。
⑥松伯美術館
大渕橋を渡って右手、池の北畔には最終目的地である「松伯美術館」が見えてきます。
ここでは、明治から昭和初期に活躍した女性日本画家・上村松園の美人画がなどが必見です。
池を眺める庭園も美しくて、洗練された時を過ごすことができます。
お帰りの際は来た道を戻り、大渕池を渡った所のバス停からバスで学園前駅へ。
推定所要時間: 走って、お寺でお風呂にも入って3時間(近鉄富雄駅発着)
「ランニングシューズを持って行って旅先で走るのが好き!」
「寒い冬こそ旅ランしたい」という方にお薦めなのが、
平安時代の歌にも詠まれた「富雄川」沿いを走るこちらのコース。
一見、田んぼや住宅地がある地域ですが、日帰り入浴OKのお風呂が境内にある
聖武天皇ゆかりのお寺や、日本最大の円墳、日本一の焙煎士によるコーヒーロースター、
ラーメン激戦区など、立ち寄りスポットがいっぱいです。
もっと欲張るなら、世界遺産のお寺がある西ノ京へ足を延ばすこともお薦めです。
①添御県坐神社(そうのみあがたにいます じんじゃ)
富雄駅を出発してジョギングしながら南へ約10分。
田んぼや住居のある東側に、地元で愛される神社が坂の上にあります。
読むのが非常に難しい「添御県坐神社」は、“添(そう)郡”にある
“御県(みあがた)=朝廷の直轄地”に鎮座する神社、という意味。
起源はなんと古代に遡るそう!初代・神武天皇が戦った
この辺りの豪族の長「長髄彦(ながすねひこ)」が真の御祭神と伝えられています。
②ROKUMEI COFFEE CO. TOMIO ROASTERY
神社を出てさらに南東へジョグすると、日本一の焙煎士による
コーヒーロースターがあります。
落ち着いた店内には、スペシャルティコーヒーをはじめ
「KASUGA(カスガ)」など奈良由来の名前が付いたブレンドコーヒーなどが並びます。
テイクアウトもOKです。
③富雄丸山古墳
コーヒーを楽しんだらランを再スタート。しばらく南東へ走ります。
すると住宅街の中に国内最大の円墳「富雄丸山古墳」が!
大型古墳造営が大阪へと拡大する4世紀後半に造られたとされ、
副葬品からは被葬者の権力の高さがうかがえます。
古墳北側の公園から南へ続く階段を上ると、
古墳を近くに眺めることができます。
④霊山寺(りょうせんじ)
古墳を見たら折り返して北へ戻ります。
富雄川沿いを走る中、左手には奈良時代に聖武天皇の勅命で創建された「霊山寺」が見えてきます。お寺の境内には、聖武天皇が入湯されたという逸話の残る薬師湯殿もあり、日帰り入浴もOK。
レトロな空間で歴史を感じながら、汗を流していくのもお薦めです。
また、鎌倉時代の本堂は国宝に指定されているほか、重要文化財の三重塔、鐘楼もあり、必見です。
※春と秋はバラが綺麗なことで有名でもあります。