2024/11/2
奈良まほろばソムリエの会 友松 洋之子さんに世界遺産の巡り方をお伺いしました。
友松さんは奈良を愛し、奈良をよく知るボランティアガイドさんです。
Profile 友松 洋之子(ともまつよしこ) 2012年、奈良まほろばソムリエに合格。 2016年、第1回Nara観光コンシェルジュ最優秀賞を受賞。 現在も講演会や観光ガイドとして活躍中。
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Q知っておくと楽しくなる奈良の特徴は?
A 社寺と自然が融合しているところに奈良の大きな魅力があると感じています。
奈良では若草山や春日山原始林の近くに多くの社寺がつくられ、信仰の場所として受け継がれてきました。
平安時代に樹木の伐採を禁止された春日山原始林が、現代まで守られていることからも分かるとおり、奈良では自然をとても大事にしてきたのです。
それは社寺と自然が一体になっている佇まいや、1300年以上続く様々な行事からも感じることができるでしょう。
Q 秋冬ならではの奈良の見どころは?
A たくさんあるのですが、特にきれいだと思うのは平城宮跡のオギです。どこか懐かしい気持ちにさせてくれる原風景です。元興寺の極楽堂を包むように咲くハギも可憐ですね。
奈良公園の紅葉もきれいで、東大寺の二月堂裏参道や手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)のイチョウも見事です。華やかな紅葉もいいですが、茅葺屋根の水谷茶屋(みずやちゃや)周辺に紅葉が散って残っている様子は幻想的。
2月の節分の夜に行われる春日大社の万燈籠もぜひ見てほしいですね。3月の薬師寺の鬼追式は、5匹の鬼が大暴れするライブ感にも注目です。
見たい景色や行事に合わせて、奈良を訪れてはいかがでしょうか。
Q最後に、奈良観光のアドバイスを!
A 奈良は盆地で寒いので、防寒着やカイロをしっかり用意してくるのがおすすめです。
また、大きな仏像も多いので双眼鏡があると細部まで見ることができるでしょう。
私たちガイドが必ず持っているのが懐中電灯です。古墳など暗い場所もありますし、燈籠に当てて、銘文を読むこともできます。ただ仏像などは電灯を当てていいか社寺の方に必ず許可を取ってくださいね。
「古都奈良の文化財」の8つの資産は地理的にまとまっていて、アクセスもいいので2日あれば回ることができます。
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