奈良時代の初め、平城京鎮護のために茨城県鹿島の武甕槌命(たけみかづちのみこと)を御蓋山(みかさやま)の山頂にまつったのが起こりとされています。神護景雲(じんごけいうん)2年(768年)、称徳天皇の勅命により現在の場所に社殿を造営し、千葉県香取から経津主命(ふつぬしのみこと)、大阪府枚岡から天児屋根命(あめのこやねのみこと)、比売神(ひめがみ)をあわせてまつりました。
平安時代になると皇族や貴族の春日詣も盛んになり、20年ごとの式年造替の確立に伴い、本殿以下各社殿は現在のような規模になりました。また中世以降になると武家や庶民にも信仰が広まり、全国各地に3,000社を超える分社が造られるまでになりました。
境内には「万燈籠」で知られるさまざまな形の釣燈籠、石燈籠があり、それらの多くは庶民の寄進によるものだということからも、庶民信仰の深さを伺い知ることができます。毎年2月節分の日と8月14・15日にすべての燈籠に火を入れる「万燈籠」の神事が行なわれ、その幻想的な美しさに、多くの参拝客が訪れます。
(写真提供=春日大社)
基礎情報
住所 | 〒630-8212 奈良市春日野町160 |
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アクセス | JR奈良駅・近鉄奈良駅から バス(春日大社本殿行)で約11~15分「春日大社本殿」下車すぐ。 または市内循環バス(外回り)で約9分~13分「春日大社表参道」下車、徒歩約10分。 |
問合せ | 0742-22-7788 (春日大社) FAX:0742-27-2114 |
リンク | 春日大社公式ウェブサイトhttps://www.kasugataisha.or.jp/ |
休業日 | 国宝殿 年3回の展示替の時、春日大社 萬葉植物園 4月~5月/無休、6月~翌年3月/毎週火曜(ただし火曜が祝日の場合は開園) |
駐車場 | 100台 料金: 普通車 1,500円、バス 4,000円 |
拝観・入館
料金(個人) | 境内自由 御本殿特別参拝: 700円 国宝殿 大人:500円 大学:300円 高校:300円 中学:200円 小学:200円 春日大社 萬葉植物園 大人:500円 小人(小中学生)200円 |
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料金(団体) | 団体料金適用 20人以上 国宝殿 大人:400円 春日大社 萬葉植物園 大人:400円 |
その他 | 耳より情報: 毎年1月~3月に「日本の伝統に触れる巫女修業コース(初級コース)」を開講。 |
時間 | 開門時間:3月~10月 6:30~17:30 11月~2月 7:00~17:00 ・国宝殿 9:00~17:00(入館は16:30まで) ・春日大社 萬葉植物園 9:00~16:30(入園は16:00まで) |
見どころ
行事 | 春日祭(申祭): 3月13日 9:00~ 御田植神事: 3月15日 11:00~ 水谷神社鎮花祭(ちんかさい): 4月5日 10:00~ 献茶祭: 5月10日 11:00~(裏千家の時は 10:00~) 薪御能: 第3金・土曜日 日供始式並び興福寺貫首社参式: 1月2日 10:00~ 神楽始式(かぐらはじめしき): 1月3日 11:00~ 御祈祷始式(ごきとうはじめしき): 1月7日 10:00~ 舞楽始式(ぶがくはじめしき): 成人の日 13:00~ 節分万燈籠 :2月節分の日 18:00~20:30 中元万燈籠: 8月14・15日 19 :00~21:30 七・五・三 :10月中旬~11月下旬 春日若宮おん祭: 12月15日・16日・17日・18日 |
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花だより | 椿: 2月上旬~4月上旬 約100品種 (約300本)植物園内 馬酔木: 2月下旬~3月中旬 藤: 4月中旬から5月初旬、 約20品種200本、植物園内・境内一円 ※砂ずりの藤の見頃はゴールデンウィーク |
国宝 | 本殿4棟他 |