2024/12/22
奈良市内の8つの資産で構成される世界遺産「古都奈良の文化財」は2023 年12 月、世界遺産登録25周年を迎えました。
秋冬ならではの祭事や催しも魅力的な古都奈良を、いにしえの情景を思い浮かべながら、あらためて巡ってみませんか?
1⃣東大寺
①寺院の山門として国内最大級の南大門。その門の高さは25.46m(基壇を除く)!
②二月堂は人の少ない早朝の参拝も可能。静かで厳かな雰囲気が感じられる
③2023年秋頃、修理を終えた戒壇堂で国宝・四天王像に再会できる!
2⃣興福寺
④中金堂は7度の焼失・再建を経た七転八起のお堂!
⑤かつて実質的な大和守護として栄え、現在の奈良県庁~奈良公園の一部も境内だった!
⑥所有する仏像の国宝指定件数は、全国1位の18件!
3⃣春日山原始林
⑦春日山原始林は、1000 年以上も伐採が禁じられていた「春日大社の神山」
⑧原始林は立入禁止だがハイキングができる遊歩道がある!
⑨16世紀に豊臣秀吉が1 万本の杉の植樹を行った記録があり、今も巨樹が残っている!
4⃣春日大社
⑩日本で一番燈籠が多い神社。その数なんと約3,000 基!
⑪2022 年秋に春日若宮の式年造替が行われた!例祭「春日若宮おん祭」は2023 年で888 回目!
⑫境内には鹿を保護するための施設「鹿苑」がある!
5⃣元興寺
⑬本堂北側の蛙石は、淀君の怨念がこもるといわれたが今は供養され縁起物(極楽かえる)に!
⑭鬼伝説のある元興寺。境内に可愛らしい5体の鬼と雷の像が隠れている!
⑮奈良時代の広大な境内の 大半は中世になってならまちとなった!
6⃣平城宮跡
⑯遺構展示館では発掘調査で発見された遺構そのものが見られる!
⑰復原遣唐使船に実際に乗ることができ、遣唐使気分で撮影も可能!
⑱2022年春に完成した大極門(第一次大極殿院 南門)に続いて東楼の復原工事が進行中!
⑲平城宮跡に群生している秋の風物詩は「ススキ」ではなく「オギ(荻)」という万葉植物!
7⃣唐招提寺
⑳実際に1,000本の手がある千手観音像は国内に3体。その1つが、金堂の千手観音菩薩立像(奈良時代・国宝)
㉑鑑真和上が持参した蓮根は、今も美しい花を咲かせており、「唐招提寺蓮」と呼ばれている!
㉒開山御廟の前には、鑑真和上の故郷・揚州から贈られた瓊花が植えられている!
8⃣薬師寺
㉓国宝・東塔は、奈良時代から現存する市内最古の建造物!
㉔本尊・薬師如来像の台座も国宝。その美しい文様にはシルクロード交流の証が!
㉕般若心経のお写経が全国的に広まるきっかけとなったのが、薬師寺の「お写経勧進」
「世界遺産」っていくつある?
2023年1月現在、世界194か国で、文化遺産900件、自然遺産218件、複合遺産39件を含む1,157件が登録。
日本では25件(文化遺産20件、自然遺産5件)が登録されています。
そもそも「世界遺産」とは?
1972年にユネスコ総会で採択された世界遺産条約に基づき、世界遺産リストに記載された物件のこと。
「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に分類され、国際的な協力体制のもと、人類共通の財産として保護されています。
そして、このマップで紹介している奈良市内の8つの資産が、1つの世界文化遺産「古都奈良の文化財」として登録されています。
「古都奈良の文化財」が評価された4つのポイントは?
①中国や朝鮮との交流によって日本の文化が大きく発展したことを示しています。
②古代の日本の首都に開花した文化を伝えるきわめて貴重な証拠です。
③日本の国家や文化の基礎が整った重要な時代である奈良時代の様子を伝えています。
④神道や仏教など日本人の信仰と密接な関係があり、年中行事などを通じて市民の暮らしの中に生き続けています。
※イラストは全てイメージです。
※各社寺の拝観詳細については各社寺の公式ウェブサイトをご覧ください。
※掲載している情報は2023年8月現在のものです。