2024.12.01
※2024/12/01 更新
平安時代より守り継がれてきた伝統神事「春日若宮おん祭」が2024年12月15日(日)~18日(水)に執り行われます。
神事に際し、ゆったりとお席から観覧できる特別桟敷席の予約受付を2024年10月17日(木)13時から開始いたします。
春日若宮おん祭とは、春日大社の境内にある摂社 若宮の例祭です。
平安末期の保延2年(1136年)、時の関白・藤原忠通が天下泰平、五穀豊穣、万民和楽を願い大和一国を挙げて執り行って以来、長い歴史の中で1度も途切れることなく今年で889回目を迎えます。奉納される神事芸能は多岐にわたり、真夜中に行われる厳粛な神事もあります。
昭和54年(1979年)には、国の重要無形民俗文化財に指定され、日本の伝統文化や風俗を今に伝える存在です。
中でも、12月17日(火)に執り行われる「お渡り式」は、ご祭神である若宮様のお旅所(お祭りの間に遷られる場所)へ社参する、芸能集団や祭礼に加わる人々の行列を指します。
巫女や稚児のほか、平安時代や江戸時代など様々な時代の風俗を奉仕者の衣装から見て楽しむことができます。
各桟敷席では、「お渡り式」の行列が出発する様子をはじめ、能舞台の鏡板に描かれている松の絵のルーツとされている「影向(ようごう)の松」の前で田楽・猿楽など様々な芸能が奉納される「松の下式」や、お旅所の芝舞台で神楽や田楽、舞楽などが次々と奉納される「お旅所祭」をお席からゆっくりと観覧できます。
奈良の1年を締めくくる神事の1つでもある春日若宮おん祭へぜひお越しください。
【春日若宮おん祭 特別桟敷席】
日 程:令和6年12月17日(火)
桟敷席:①登大路園地桟敷席、②松の下式桟敷席(南席・北席)、③お旅所前桟敷席
予約受付期間:
①登大路園地桟敷席、②松の下式桟敷席(北席・南席)2024年10月17日(木)13:00~12月15日(日)17:30 ※延長いたしました。
③お旅所前桟敷席 2024年10月17日(木)13:00~12月13日(金)17:30
問い合わせ:0742-30-0230(奈良市観光協会 平日9:00~17:30)
※大人、子ども一律料金です。
※各桟敷席の代金のお支払いは、当日受付時にお支払い下さい。
※各桟敷席は全席当日先着順でのご案内となります。
・登大路園地桟敷席/全席自由席
・松の下式桟敷席/当日先着順指定
・お旅所前桟敷席/当日先着順指定
※「お旅所前桟敷席」は、ご入場~22:30の間、出入り自由です。
※各桟敷席では、招待席・旅行会社団体席などを事前に設けさせていただく場合があります。
※天候次第で「お渡り式」が中止の際には、「登大路園地桟敷席」・「松の下式(南席・北席)桟敷席」は中止となります。
「お旅所前桟敷席」は、小雨であれば開設いたします(※荒天中止)。
中止の場合は奈良市観光協会公式ウェブサイト(https://narashikanko.or.jp/)または奈良市観光協会公式Facebook
(https://www.facebook.com/narashikanko/)にて当日午前9時頃に告知します。
※当日受付は、お席に残席があればご案内(販売)いたします。
※「松の下」、「お旅所前」の桟敷席はいずれも階段や段差があるため、車いすをご利用の方は「登大路園地桟敷席」を
おすすめいたします。
春日若宮おん祭について
日程: 2024年12月15日(日)~18日(水)
「お渡り式」12月17日(火)12:00~14:30頃
「松の下式」12月17日(火)13:00頃
「お旅所祭」12月17日(火)14:30~22:30頃
主催:一般財団法人 春日若宮おん祭保存会
問い合わせ:0742-22-7788
URL:kasugataisha.or.jp/onmatsuri/
【お渡り式】
ご祭神である若宮様が遷られたお旅所へ社参する芸能集団や祭礼に加わる人々の行列。
明治以降に加わった先行の行列と古式を伝える伝統行列が列を成し、奈良県庁前~近鉄奈良駅前~JR奈良駅前~三条通り~お旅所のルートで練り歩きます。巫女や稚児が馬に乗ってお渡りをする様子や華やかな時代衣装を身にまとった奉仕者からその時代の風俗を楽しむことができます。
【松の下式】
春日大社の一之鳥居をくぐった先にある「影向(ようごう)の松」の前で猿楽・田楽など様々な芸能が奉納される儀式。
陪従(べいじゅう)・細男(せいのお)・猿楽・田楽は、各々芸能の一節や決められた舞を演じてはじめて、お旅所への参入が許されます。春日大明神が翁の姿で萬歳楽を舞われたとも言われる由緒あるこの場所で、奉納される芸能をお楽しみいただけます。
【お旅所祭】
若宮様にお供えや祝詞奏上、様々な芸能を奉納する神事。まず初めに、お米を青黄赤白に染め分けて飾られた「染御供(そめごく)」が若宮様に捧げられ、宮司や日使により祝詞が奏上されます。
その後、「芝居」の語源になったともいわれるお旅所の芝舞台で巫女による神楽をはじめ、お渡りをした人々による東遊(あずまあそび)や田楽、細男、神楽式(かぐらしき)、シルクロードを通じて伝えられた12曲の舞楽が、午後10時半頃まで次々と若宮様へ奉納されます。日の暮れたほの暗い中で、古くから日本に伝わる様々な芸能が奉納される様子は神秘的かつ圧巻です。