Course 03
正しい仏教を伝えたいという決意をもとに海を渡った人々の足跡をたどるコース
唐招提寺講堂〈国宝〉
唐招提寺金堂〈国宝〉
薬師寺
平城宮跡第一次大極殿
東大寺戒壇院戒壇堂
コース総距離:約12.6km
所要時間:約2時間(見学・拝観時間を除く)
鑑真が唐招提寺を開くときに、平城宮東朝集殿の建物を移し、講堂として改築したもの。平城宮の建物として唯一残る貴重な建築物。戒律を学ぶ道場として開かれたことから金堂よりも先に講堂が建てられたという。
奈良時代金堂建築の唯一の遺例であり、「天平の甍」としても有名。正面の柱の間が端に向かって次第に狭く造られ、建物の広がりを強調する工夫がある。近年の解体修理に際して外部にも荘厳な装飾があることが明らかになった。
金堂、講堂などを中心に、東塔と西塔の2つの三重塔を配する構成は独特なもので、薬師寺式伽藍配置と呼ばれる。伽藍は火災で失われたものの、昭和中期の写経勧進により復興しつつある。国宝の東塔は平成32年まで解体修理中。
奈良時代、天皇の即位式や外国使節との面会など、国の最も大切な儀式のために使われた、平城宮最大の宮殿。ここで、遣唐使たちは天皇に見送られ、唐に向かったといわれています。現在平城宮跡にある第一次大極殿は、2010年に復元されたもの。
鑑真は大仏殿の前庭に仮設の戒壇を設け、聖武太上天皇、孝謙天皇、光明皇太后をはじめ、440人余りに受戒した。その戒壇を移し造られた、日本初の常設された授戒場所。
鑑真和上坐像は最古の肖像彫刻であり、まるで生きているかのようなたたずまいからは、6回目の渡航でやっと日本にたどりついた鑑真和上の強い意志が伝わる。
※国宝の鑑真和上坐像は年間数日しか開扉されませんが、平成25年(2013)に同じお姿・同じ技法でつくられた御身代わり像を、開山堂で拝むことができます。