2020.11.25
公益社団法人奈良市観光協会は、奈良市からの委託を受け市内観光地等における混雑状況の把握のため、観光客の域内移動等についての計測を12月1日から開始します。
奈良市では、「withコロナ」の周遊観光を推進するため、非接触型観光案内の整備に着手しており、その一環として「混雑状況可視化」を進めています。本事業は、通行人が保有するスマートフォン等のモバイル機器が発するWi-Fi信号(パケット)を、市内各所に設置する「Wi-Fiパケットセンサー」で受信し、地点ごとの人の流れを計測することで混雑状況を把握し、可視化した情報をデジタルサイネージにおいて提供するものです。混雑を避けた行動を観光客に促せるよう、今年度中に整備する見込みですが、それに向けてセンサーの動作確認等のため、まず試験的に計測を開始します。
なお、計測によって得られたデータは、混雑状況の可視化に使用するほか、奈良市のさらなる観光振興と持続可能な観光地づくりを進めるため、分析の上、観光施策にも活用する予定です。
1.実施主体・目的
【実施主体】
奈良市が主体として実施する「非接触型観光案内整備・運用業務」の一環として、公益社団法人奈良市観光協会がセンサー設置等を実施します。
【計測の目的】
観光客への混雑状況の提供を目的とします。併せて、分析データは奈良市の観光施策に活用します。
2.計測方法
通行人が所持しているスマートフォンや携帯ゲーム機等のモバイル機器等が発するWi-Fi信号を受信し、センサー周辺のWi-Fiをオンにしている機器の台数や、移動・滞留状況を計測します。
この計測で通信内容が取得されることはありません。また名前、電話番号、メールアドレスなどの個人情報が取得されることもありません。
3.計測開始日
令和2年12月1日
4.観測機器設置箇所
別紙「Wi-Fiパケットセンサー設置箇所」に示すエリアに観測機を設置する予定です。観測機の設置箇所周辺には、以下のステッカーを設置しています。
●ステッカー見本
5.観測データとその取扱い
【観測データの詳細】
訪問者がお持ちのスマートフォンやゲーム機等が発するWi-Fi信号に含まれる端末情報(MACアドレス)に匿名化・暗号化処理を行い、個人が特定できない識別情報に変換して計測します。この識別情報を用いて観測機周辺の端末の台数をカウントします。この識別情報を含む信号には、通信内容や名前、電話番号、メールアドレス等の個人情報は一切含まれておらず、記録されたデータから個人が特定されることや、行動追跡が行われることはありません。また通信内容を傍受するものではありません。
【観測データの利用範囲と取扱い】
上記の調査の目的以外には使用せず、観測された原データは第三者に提供いたしません。データは数学的・統計的に処理します。統計処理された解析結果についてはホームページ等で公開することがあります。
なお上記の調査の目的のため、データの解析や調査研究を外部機関に委託することはありますが、記載する目的以外でデータを使用することはありません。
【観測を望まれない場合】
この調査では、お持ちのスマートフォンやゲーム機等の信号を自動的に計測します。本調査により個人情報の取得や通信内容の傍受が行われることはありませんが、もし本調査による計測を避けられたい場合は、お持ちの機器のWi-Fiをオフにしてください。Wi-Fiをオフにすると、その機器の情報は観測されません。もし観測されたデータの消去を希望される場合は、下記へお問い合わせください。お持ちの機器のMACアドレスをお聞きし、観測データの中から対応するデータをすべて消去いたします。
【プライバシーポリシー】
この調査で収集する情報に関するプライバシーポリシーは、こちら(PDF)をご覧ください。
6.センサーの設置等に関する問い合わせ先
公益社団法人 奈良市観光協会
電話 0742-30-0230
【令和3年4月22日 追記】
奈良市医療政策課が令和3年4月17日から実施している「奈良市主要地点の人流測定」については、奈良市ホームページ内の下記URLをご確認ください。
https://www.city.nara.lg.jp/site/coronavirus/107538.html