2023/5/29
楽しみにしていた奈良観光の日なのに、天気予報はずっと雨…。
そんな時は、屋内で快適に過ごせる旅をしてみませんか?
誰もが知る国宝や文化財を拝観できるスポットから、かつての都「平城京」の暮らしや成り立ちを知ることができる資料館まで、歴史や文化をたっぷり楽しめる屋内施設をご紹介します。
雨の日こそ、いつもとひと味違った奈良散歩をお楽しみください!
1895(明治28)年、東京の帝国博物館に次いで開館した博物館。現在は、なら仏像館・青銅器館・東新館・西新館の4つのギャラリーがあります。
なら仏像館は、飛鳥時代から鎌倉時代にいたる日本の仏像を中心に、国宝や重要文化財を含む常時100体近くの仏像を展示する、充実した仏像の展示施設です。
建物は「旧帝国奈良博物館本館」として重要文化財にも指定されています。
東・西新館では仏教に関する美術工芸品や考古遺品などをほぼ1カ月ごとに展示替えをしている名品展のほか、特別展や特別陳列も随時開催しています。
なかでも、秋の正倉院展は毎年多くの人で賑わいます。
地下にはミュージアムショップやカフェもあり、展示を鑑賞した後のショッピングや休憩にピッタリです。
雨の日は、県庁向かい側からなら仏像館の手前まで続く登大路地下歩道が便利です。
地下道沿いに奈良公園バスターミナルまで足を伸ばせば、レストランやお土産ショップも充実していますよ!
詳細はこちら▶ https://www.narahaku.go.jp/
奈良県立美術館は、近鉄奈良駅や「県庁前」バス停からほど近くにある美術館です。
風俗史研究家で日本画家の吉川観方(よしかわかんぽう)から、日本画や浮世絵、各種工芸品などが寄贈されたことをきっかけに、1973年3月に開館しました。
富本憲吉(とみもとけんきち)の近代陶芸をはじめとする奈良にゆかりの深い作家などの作品を随時収集し、鎌倉時代から現代に至るまでの絵画、工芸、彫刻、書跡、風俗資料など4,600点以上を所蔵しています。
所蔵品をもとにテーマを組んで企画された展覧会のほか、作家の作品などさまざまな特別展や企画展が実施されています。
このほか、休憩室やギャラリー、ミュージアムショップなど、観覧券がなくても利用できる無料スペースも。
雨の日は、奈良で芸術散歩はいかがでしょうか?
開館情報など詳細はこちら▶https://www.pref.nara.jp/11842.htm
世界遺産に登録され、五重塔でも親しまれる興福寺。
その歴史を伝える仏像彫刻や絵画、工芸品、文書、歴史資料、考古遺物などを展示するのが、興福寺境内にある国宝館です。
僧侶が集団で食事をする食堂(じきどう)があった場所に建てられており、地下にはその遺構がそのままの形で保存されています。
国宝館には、天平彫刻の傑作として名高い阿修羅(あしゅら)像をはじめ、飛鳥の山田寺から運ばれた7世紀の銅造仏頭(ぶっとう)などの国宝や、重要文化財の梵天(ぼんてん)像・帝釈天(たいしゃくてん)像や厨子(ずし)入り弥勒菩薩半跏(みろくぼさつはんか)像などが安置され、見ごたえがあります。
興福寺の周辺にはアーケードがついた東向商店街やもちいどのセンター街があり、雨の日の買い物や休憩にも便利です。
興福寺の詳細はこちら▶https://narashikanko.or.jp/spot/world_heritage/kofukuji/
近鉄奈良駅・JR奈良駅からバスで10分ほど足を伸ばすと、雨の日でも楽しく過ごせる「平城宮いざない館」があります。平城京の中心で、大極殿や朱雀門が復原されている「平城宮跡」は世界遺産にも指定され、一帯は平城宮跡歴史公園として整備されています。その敷地内に設けられた「朱雀門ひろば」にあるガイダンス施設が、平城宮いざない館です。
平城京・平城宮関連の出土品や資料や、平城宮全域の復原模型(1/200)、第一次大極殿復原のために製作された構造模型(1/5)が展示され、奈良時代の平城宮を体感することができます。組物・瓦葺き・木簡文書づくりなどの体験プログラムや図書コーナーもあり、奈良時代の成り立ちや暮らしをさまざまな角度から読み解く仕掛けが満載です。
詳細はこちら▶https://narashikanko.or.jp/spot/museum/heijokyu_izanaikan/