南都七大寺の中で最も密接に奈良の街とつながりを持ちながら発展した寺。和銅3年(710)藤原不比等が飛鳥から平城京へ前身の厩坂寺を移転したもので、藤原氏の氏寺として、藤原一族の隆盛とともに寺勢を拡大しました。最盛時には数多くの堂塔僧坊が立ち並んでいたといいます。また、神仏習合の影響をうけ、春日社と一体化し、時には僧兵をしたがえて朝廷へ強訴に及ぶまでになりました。治承4年(1180)平家に焼き打ちされ、ほとんどの堂が焼失しますが、直ぐに再建されました。鎌倉時代には大和守護職の実権を握り、実質的に大和国一帯を支配していました。現在の堂塔は、鎌倉以降の建物を一部残し、広い境内に東金堂・中金堂・北円堂・南円堂・五重塔・三重塔・大湯屋・大御堂・国宝館などが建並び、仏教彫刻類は天平時代や鎌倉時代の至宝を数多く保存しています。(中金堂は平成30年(2018)に落慶しました。)
基礎情報
住所 | 〒630-8213 奈良市登大路町48 |
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アクセス | 近鉄奈良駅 東改札2番出口から、徒歩約5分。 JR奈良駅から、市内循環バス5分「県庁前」下車すぐ。 |
問合せ | 0742-22-7755 (興福寺) |
バリアフリー | トイレ1ヶ所 |
リンク | 興福寺公式ウェブサイトhttps://www.kohfukuji.com/ |
休業日 | なし |
駐車場 | 普通車46台 料金:1000円 |
拝観・入館
料金(個人) | 【国宝館 拝観料】 大人(一般・大学生):700円 学生(中学・高校生):600円 小人(小学生):300円 【東金堂 拝観料】※閉堂中 大人(一般・大学生):300円 学生(中学・高校生):200円 小人(小学生):100円 【中金堂 拝観料】 大人(一般・大学生):500円 学生(中学・高校生):300円 小人(小学生):100円 |
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料金(団体) | 【国宝館 拝観料】 大人(一般・大学生):600円 学生(中学・高校生):500円 小人(小学生):200円 【東金堂 拝観料】※閉堂中 大人(一般・大学生):250円 学生(中学・高校生):150円 小人(小学生):90円 【中金堂 拝観料】 大人(一般・大学生):400円 学生(中学・高校生):200円 小人(小学生):90円 |
身障者割引 | 身障者手帳ならびに被爆者手帳の提示で半額。介添者(大人の場合)は1名まで半額。 |
高齢者割引 | 東金堂・国宝館は、奈良市 ななまるカード(老春手帳)持参で無料。 |
その他 | 世界遺産・興福寺 五重塔の大規模な保存修理工事について、工事に先立ち、工事用の覆屋(素屋根)の建設が令和5年から着工されています。素屋根が完成すると本格的な工事に着手する予定で、当面の間、五重塔の姿を見ることができなくなります。素屋根建設工事期間中は、工事車両の行き来などがあるため、拝観場所の変更や迂回路等を通行する必要がありますのでご留意ください。詳しくは興福寺公式ウェブサイトをご覧ください。(令和6年8月時点) |
時間 | 9:00~17:00(入館締切 16:45) 年中無休 |
見どころ
行事 | 追儺会(ついなえ): 2月3日 18:30~20:00 涅槃会(ねはんえ): 2月15日 10:00~11:00(涅槃図公開9:00~16:00) 仏生会(ぶっしょうえ): 4月8日 9:00~16:00 (法要10:00~11:00) 放生会(ほうじょうえ): 4月17日 13:00~ 文殊会: 4月25日 15:00~ 薪御能: 5月第3金・土曜日 17:30~ 弁才天祭(三重塔公開): 7月7日 10:00 (開扉9:00~16:00) 大般若会(南円堂開扉): 10月17日 13:00~(開扉9:00~17:00) |
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花だより | 藤: 5月上旬 |
国宝 | 北円堂 ・三重塔 ・五重塔 ・東金堂 ・弥勒如来坐像 ・無著菩薩立像 ・世親菩薩立像 ・十大弟子立像 ・八部衆立像 ・維摩居士坐像 ・文殊菩薩坐像 ・金剛力士立像 ・不空羂索観音坐像 ・四天王立像(南円堂) ・法相六祖坐像 ・板彫十二神将立像 ・十二神将立像 ・四天王立像(東金堂) ・天燈鬼・龍燈鬼立像 ・四天王立像 ・千手観音菩薩立像 ・銅造仏頭 |
特別開扉 | 7月7日: 三重塔 10月17日: 南円堂 |
周辺スポット