奈良の秋のお祭り「采女祭」2026
古都奈良を代表する景観として知られる、人気の観光スポット「猿沢池」。
周囲約360mの小さな池のほとりに、鳥居を背にした珍しい社があります。春日大社の末社である、采女神社(うねめじんじゃ)です。
ここでは毎年中秋の名月の日に、例祭「采女祭」(うねめまつり)が行われます。
INDEX
采女祭の起源
|平安時代の歌物語に記された「ある伝説」が起源
采女とは、宮中で天皇・皇后に仕え、身の回りの世話をした女官のこと。
平安時代の10世紀中頃に成立した歌物語『大和物語』には、采女にまつわるこんな伝説が記されています。
「奈良時代、帝に仕えていたとても美しい采女がいた。ある時、帝からのお召しがあったが、やがて寵愛が衰えたことを嘆き、猿沢の池に身を投げてしまった。それを聞いてかわいそうに思った帝は、人々に歌を詠ませた」
後に、入水した采女の霊を慰めるために社が建てられましたが、采女は我が身を投じた池を見るに忍びなく、一夜のうちに社を後ろ向きにしたと伝えられています。
2026年 采女祭情報
|お祭りはとても艶やか!その内容は?
中秋の名月の夜、采女神社では、采女の霊を鎮め人々の幸せを祈る例祭が催されます。これが「采女祭(うねめまつり)」です。
2026年の采女祭情報 | |
【宵宮祭】 9/24(木) | 神事 17:00~(采女神社) |
| 【例祭】 9/25(金) | 花扇奉納行列 17:00~(JR奈良駅~采女神社) 例祭〈花扇奉納神事〉 18:00~(采女神社) 管絃船の儀 19:00~(猿沢池) |
|花扇奉納(はなおうぎほうのう)行列
17:00~、時代衣装をまとって市内を練り歩く「花扇奉納(はなおうぎほうのう)行列」から祭りは始まります。
秋の草花などで美しく飾られた2mあまりの花扇を取り囲み、御所車に乗った十二単姿の花扇使や天平衣装をまとった人々が華やかに市内を練り歩きます。
|例祭 花扇奉納神事
18:00~は、采女神社で春日大社の神職による厳かな例祭「花扇奉納神事」が行われます。
|管絃船の儀
19:00~は、いよいよこの行事のクライマックスを迎えます。
祭りの様子をひと目みようと、多くの人が猿沢池の淵をぐるりと取り囲むように並びます。
南都楽所(なんとがくそ)による雅楽が響き渡る中、2隻の管絃船(龍頭鷁首・りゅうとうげきす)が猿沢池を巡ります。
花扇をはじめ、花扇使や福島県郡山市のミスうねめ、NARA CITYコンシェルジュを乗せた船は、池に浮かぶ流し灯籠の間をぬってゆっくりと進みます。
最後に花扇を池に投じ、采女の霊が鎮まることを祈ります。月夜に浮かぶ管絃船や、天平衣裳に身を包んだ人々の様子は雅やかで幻想的です。
また、采女神社では「糸占い」が授与されます。年に一度、采女神社でこの日にだけ授与される糸占いは、神社の前で中秋の名月の月明かりで縫針に赤糸を通せば、願いが叶うと伝えられています。
悲恋の伝説が始まりではありますが、今は人々の幸せを願うお祭りとして大切に受け継がれる「采女祭」。
中秋の名月の日に、ぜひ行ってみてはいかが?
\奈良市の姉妹都市「福島県郡山市」/
福島県郡山市でも采女伝説が残っており、毎年8月上旬(2026年は、8/6(木)~8/8(土))に「郡山うねめまつり」が開催されています。
市内大通りでは、大勢の浴衣姿の市民による「うねめ踊り流し」が繰り広げられるなど、盛大に行われます。
郡山市、奈良市ともに采女伝説が伝わることから、両市は昭和46年に姉妹都市提携を結び、現在も交流を深めています。
采女祭関連動画
|中秋の名月「采女祭」行事
|かみしばいでみる「奈良采女伝説」
|NARACITYコンシェルジュとめぐる 奈良・采女祭「采女伝説ツアー」
関連行事・スポット
お問い合わせ
采女祭保存会/0742-30-0230(奈良市観光協会内/平日9:00~17:00)



























