奈良から始まる スパイスとハーブ
暖かくなるにつれ、食欲増進や疲労回復に取り入れたくなるスパイスやハーブ。
それらの多くは約1250年前、海を渡って奈良の地にもたらされました。
そして現在、歴史を紡ぐように人気のお店が街中に続々とオープンし、にぎわいを見せています。
この春夏は、ゆかりの場所やお店を訪ねて、スパイス・ハーブの旅へ出かけてみませんか?

奈良にゆかりのある スパイス&ハーブ
奈良時代に唐や新羅、東南アジアなどからも伝わったと言われるスパイスやハーブ。その歴史は、 正倉院に収蔵された胡椒や桂皮、大黄や人参など貴重な60 種の薬からも分かります。
What’s Herbs?
ハーブは薬草を意味する「ヘルバ」というラテン語が語源。健康に有用な効果のある成分を含む植物と認識されています。ヨーロッパでは民間療法で使われており、香りに鎮静・興奮などの作用がある植物として料理だけでなく、薬や香料として利用されています。日本では薬とは認められていませんが、その香りや成分により健康や美容などへのさまざまな効果が期待されています。
What’s Spices?
スパイスは一般的に香辛料と呼ばれ、乾燥させた植物の実・種子や根などを細かく砕いたり粉末にしたりしたもので、主に料理の味付けや風味付けに用いられます。食欲増進のほか防腐効果もあります。スパイスの種類は350~500種と言われ、日本国内では約100種類が使用されているとか。代表的なものに、胡椒やナツメグ、シナモン、クローブなどがあります。
※スパイスとハーブの定義は、地域や立場によっていろいろな考え方があります。
参考文献:日本安全食料料理協会/「スパイスとは」(https://www.asc-jp.com/syokubu/spice/)/「ハーブとは」(https://www.asc-jp.com/syokubu/herb/)