吉野山と古都奈良の文化財を巡る、奈良県の世界遺産堪能モデルコース
「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されている吉野山と、「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されている奈良市内の8つの資産を巡るコース。春のドライブにピッタリのモデルコースをご紹介します。
- 所要時間
- 1泊2日
- 交通手段
- 車
このコースで訪れるスポット

国軸山 金峯山寺

桜の名所として名高い吉野山。そのシンボル的存在が金峯山寺です。国宝の蔵王堂は、木造建築としては東大寺の大仏殿に次ぐ規模を誇り、その迫力に圧倒されます。また、毎年一定期間のみ限定公開される3体の金剛蔵王大権現は、高さ7メートルにもなり、神々しい青色の姿が特徴。それぞれ過去、現在、未来の三世に渡って私たちを守ってくださる守護仏といわれています。神秘的な雰囲気に包まれた境内で、古来より人々に信仰されてきた仏像と対面する感動は、あなただけの特別な体験となるでしょう。
【画像:吉野山 金峯山寺 蔵王堂】
高畑エリア散策

古都奈良の奥座敷ともいえる高畑地区。かつては春日大社の神職が住む社家町として栄え、志賀直哉をはじめとする文人たちが愛したこのエリアは、歴史と文化が香る特別な空間です。志賀直哉が9年間生活した旧居や、迫力満点の十二神将塑像で有名な新薬師寺などの見どころを見学しましょう。そして、忘れてはいけないのが、高畑ならではのカフェ文化。古民家を改装したおしゃれなお店や、こだわりのコーヒーが楽しめる隠れ家的なお店など、個性豊かなカフェが点在しています。歴史ある町並みを散策した後に、美味しいコーヒーやスイーツを味わいながら、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
【画像:志賀直哉旧居】
ささやきの小径

ささやきの小径は、高畑地区と春日大社をつなぐ緑豊かな散歩道です。かつて神職が高畑地区から春日大社に出勤する際に通った道といわれており、静寂に包まれた幻想的な雰囲気が広がります。道の両側にはアセビの森が広がっており、冬から春にかけて小さくかわいらしい花を見ることができます。野鳥のさえずりや木の葉がすれ合う音に耳を澄ませながら、森林浴ウォーキングを楽しみましょう。
【画像:ささやきの小径】
世界遺産 春日大社(本殿特別参拝)

奈良時代の初め、平城京鎮護のために茨城県鹿島の武甕槌命(たけみかづちのみこと)を御蓋山(みかさやま)の山頂にまつったのが起こりとされています。神護景雲(じんごけいうん)2年(768年)、称徳天皇の勅命により現在の場所に社殿を造営し、千葉県香取から経津主命(ふつぬしのみこと)、大阪府枚岡から天児屋根命(あめのこやねのみこと)、比売神(ひめがみ)をあわせてまつりました。
平安時代になると皇族や貴族の春日詣も盛んになり、20年ごとの式年造替の確立に伴い、本殿以下各社殿は現在のような規模になりました。また中世以降になると武家や庶民にも信仰が広まり、全国各地に3,000社を超える分社が造られるまでになりました。
境内には「万燈籠」で知られるさまざまな形の釣燈籠、石燈籠があり、それらの多くは庶民の寄進によるものだということからも、庶民信仰の深さを伺い知ることができます。毎年2月節分の日と8月14・15日にすべての燈籠に火を入れる「万燈籠」の神事が行なわれ、その幻想的な美しさに、多くの参拝客が訪れます。
奈良公園

奈良市街の東一帯に広がる、総面積約660ヘクタール という広大な公園。東大寺・興福寺・春日大社・国立博物館などと一体となり、さらに春日山原始林まで取り込む古都にふさわしい雄大な公園です。美しい芝生と樹齢1,000年の松木立などの豊かな自然が調和した園内では、約1,300頭の野生のシカが群れ遊び、古都奈良を象徴する観光スポットとして多くの人が訪れています。
【ランチ】奈良公園周辺

奈良公園周辺には昔ながらの趣のある茶屋が点在しています。お茶休憩はもちろんテーブル席での食事もでき、自然に囲まれた美しい公園でランチを楽しめます。柿の葉寿司などの名物グルメや麺類などのメニューがあり、葛餅やあんみつなどのデザートも楽しめます。
【画像:水谷茶屋】
世界遺産 東大寺

奈良の大仏さまで知られる奈良時代創建の代表的な寺院で、都である平城京に全国の国分寺の中心として建立されました。 大仏殿は世界最大級の木造建造物です。
天平15年(743)に聖武天皇が生きとし生けるすべてのものが栄えるようにと願い、盧舎那大仏(るしゃなだいぶつ)造立の詔を発し、 天平勝宝4年(752)に大仏さまは開眼されました。以降次々と堂塔が建造され、40年近くかけて伽藍が整いました。 都が移ったあとも大仏さまの寺として朝野の篤い信仰を集めました。
しかし、治承4年(1180)平重衡の軍勢によって大仏殿をはじめ伽藍の大半を失いました。 重源上人によって再興されましたが、永禄10年(1567)の三好・松永の乱で、わずかな建物を残して再度焼失してしまいます。
現在の伽藍の多くは公慶上人らによって江戸時代に再興されたものですが、法華堂や転害門、南大門をはじめ、 各時代を代表する国宝建造物を含む多くの文化財を伝えています。
東大寺二月堂

二月堂は東大寺境内東奥にある高台に位置し、舞台からは奈良の街が一望できます。24時間参拝可能で、屈指の夕日スポットとしても有名。天気が良ければ、夕日に染まる街並みと山々に夕日が沈む絶景を見ることができます。日が落ちた後は灯籠に明かりが灯り、ますます幻想的な雰囲気に、古都・奈良の観光の締めくくりにぴったりのスポットです。
【画像:東大寺二月堂】