世界遺産を巡る!「奈良公園・ならまちエリア」を巡る 1Dayコース①
世界遺産巡りを楽しみながら、お店にも立ち寄るコースです。
※当記事は観光情報誌『ならり』vol.35からの抜粋です。掲載内容は2023年8月現在のものです。
- 所要時間
- 1日
- 交通手段
- バス、徒歩
このコースで訪れるスポット

近鉄奈良駅
春日大社

奈良時代の初め、平城京鎮護のために茨城県鹿島の武甕槌命(たけみかづちのみこと)を御蓋山(みかさやま)の山頂にまつったのが起こりとされています。神護景雲(じんごけいうん)2年(768年)、称徳天皇の勅命により現在の場所に社殿を造営し、千葉県香取から経津主命(ふつぬしのみこと)、大阪府枚岡から天児屋根命(あめのこやねのみこと)、比売神(ひめがみ)をあわせてまつりました。
平安時代になると皇族や貴族の春日詣も盛んになり、20年ごとの式年造替の確立に伴い、本殿以下各社殿は現在のような規模になりました。また中世以降になると武家や庶民にも信仰が広まり、全国各地に3,000社を超える分社が造られるまでになりました。
境内には「万燈籠」で知られるさまざまな形の釣燈籠、石燈籠があり、それらの多くは庶民の寄進によるものだということからも、庶民信仰の深さを伺い知ることができます。毎年2月節分の日と8月14・15日にすべての燈籠に火を入れる「万燈籠」の神事が行なわれ、その幻想的な美しさに、多くの参拝客が訪れます。
- 住所
- 奈良市春日野町160
- 営業時間
- 開門時間:3月~10月 6:30~17:30
11月~2月 7:00~17:00
・国宝殿 9:00~17:00(入館は16:30まで)
・春日大社 萬葉植物園
9:00~16:30(入園は16:00まで) - 定休日
- 国宝殿 年3回の展示替の時、春日大社 萬葉植物園 4月~5月/無休、6月~翌年3月/毎週火曜(ただし火曜が祝日の場合は開園)
東大寺

奈良の大仏さまで知られる奈良時代創建の代表的な寺院、華厳宗大本山・東大寺は、都である平城京に全国の国分寺の中心として建立されました。
大仏殿は世界最大級の木造建造物です。
743(天平15)年に聖武天皇が生きとし生けるすべてのものが栄えるようにと願い、盧舎那大仏(るしゃなだいぶつ)造立の詔を発し、
752(天平勝宝4)年に大仏さまは開眼されました。以降次々と堂塔が建造され、40年近くかけて伽藍が整いました。
都が移ったあとも大仏さまの寺として朝野の篤い信仰を集めました。
しかし、1180(治承4)年、平重衡の軍勢によって大仏殿をはじめ伽藍の大半を失いました。
重源上人によって再興されましたが、1567(永禄10)年の三好・松永の乱で、わずかな建物を残して再度焼失してしまいます。
現在の伽藍の多くは公慶上人らによって江戸時代に再興されたものですが、法華堂や転害門、南大門をはじめ、各時代を代表する国宝建造物を含む多くの文化財を伝えています。
- 住所
- 奈良市雑司町406-1
- 営業時間
- 【大仏殿】
4月~10月:7:30~17:30
11月~3月:8:00~17:00
【法華堂(三月堂)・戒壇堂】
通年 8:30~16:00
【東大寺ミュージアム】
4月~10月:9:30~17:30(最終入館17:00)
11月~3月:9:30~17:00(最終入館16:30) - 定休日
- 無休
Lunch&Cafe 鹿珈の「3種盛プレート」でランチ

「ローカル×ローカーボ」をキーワードに、地元の食材を生かした健康的な料理を提供。
低温調理で柔らかく仕上げた奈良の肉を盛りつけた「3種盛プレート」ほか、奈良で創業800年の老舗・菊岡漢方薬局監修のスパイスを使用したキーマカレーも人気。
- 住所
- 奈良市登大路町76 奈良公園バスターミナル西棟1F
- 電話番号
- 0742-23-7530
- 営業時間
- 10:00~18:00(L.O.17:30)
- 定休日
- 不定休
興福寺

南都七大寺の中で最も密接に奈良の街とつながりを持ちながら発展した寺。710(和銅3)年、藤原不比等が飛鳥から平城京へ前身の厩坂寺を移転したもので、藤原氏の氏寺として、藤原一族の隆盛とともに寺勢を拡大しました。最盛時には数多くの堂塔僧坊が立ち並んでいたといいます。また、神仏習合の影響をうけ、春日社と一体化し、時には僧兵をしたがえて朝廷へ強訴に及ぶまでになりました。1180(治承4)年、平家に焼き打ちされ、ほとんどの堂が焼失しますが、直ぐに再建されました。鎌倉時代には大和守護職の実権を握り、実質的に大和国一帯を支配していました。現在の堂塔は、鎌倉以降の建物を一部残し、広い境内に東金堂・中金堂・北円堂・南円堂・五重塔・三重塔・大湯屋・大御堂・国宝館などが建並び、仏教彫刻類は天平時代や鎌倉時代の至宝を数多く保存しています。
※中金堂は2018(平成30)年に落慶しました
- 住所
- 奈良市登大路町48
- 営業時間
- 9:00~17:00(入館締切 16:45)
- 定休日
- なし
奈良御菓子製造所ocasiの「ocasiプレート」でひとやすみ

水菓子と和菓子、洋菓子の3つのペアリングを提案するお店。
奈良県産百花ハチミツを生地に練りこんだどら焼き、滑らかな口当たりのシルクチーズケーキ、大和橘などのみずみずしい果物のジャムを販売。
店内限定の「ocasiプレート」で3つのお菓子の味わいが重なるおもしろさを楽しめます。
- 住所
- 奈良市元林院町5
- 電話番号
- 0742-22-7272
- 営業時間
- 11:00~18:00
- 定休日
- 不定休
元興寺
ならまちの中心に位置する世界遺産・南都七大寺のひとつ

前身は6世紀末に蘇我馬子によって開かれた、日本初の本格的仏教寺院である法興寺(飛鳥寺/明日香村)でしたが、710年の平城遷都に伴い現在地に新築移転され、名も元興寺と改められました。かつては南都七大寺の一つとして威勢を振るい、現在の奈良市中心部の南東部「ならまち」の大部分を占めていました。広大な境内には、金堂・講堂・五重塔・僧房などが立ち並んでいましたが、平安時代半ば、その勢威も衰えてしまいました。現在では僧坊の一角が現存しています。
極楽堂はかつての元興寺僧坊の一部で、鎌倉時代に極楽堂〔国宝〕と禅室〔国宝〕に改築されました。屋根には日本最古といわれる飛鳥・奈良時代の瓦が現存しています。中世以来庶民の信仰を集め、境内から無数の石仏と民俗資料が発見されています。
法輪館(入館無料)には、奈良時代の木造五重小塔〔国宝〕木造阿弥陀如来坐像・中世庶民信仰資料〔各重文〕などが多数安置されています。
- 住所
- 奈良市中院町11
- 営業時間
- 9:00~17:00(入館締切 16:30)、特別展も同じ時間
- 定休日
- 無休