世界遺産を巡る!「西の京~平城宮跡」を巡る 1Dayコース②
世界遺産巡りを楽しみながら、お店にも立ち寄るコースです。
※当記事は観光情報誌『ならり』vol.35からの抜粋です。掲載内容は2023年8月現在のものです。
- 所要時間
- 1日
- 交通手段
- 電車、バス、徒歩

近鉄西ノ京駅
薬師寺

今からおよそ1300年前の白鳳時代、天武天皇が皇后・鵜野讃良皇女(うののさららのひめみこ/のちの持統天皇)の病気平癒を祈って発願され、持統天皇が即位してから藤原京に造営されました。その後平城遷都に伴い、養老2年(718)に現在地に移されました。中央に本尊・薬師三尊像をまつる金堂、東西に2基の塔を配する日本初の伽藍配置は「薬師寺式伽藍配置」と呼ばれています。その大きな特徴は、堂塔の各層に裳階(もこし)をつけた壮麗な姿の「龍宮造り」でした。
しかしその華麗な堂塔は数次の火災にあって次々と焼失し、創建当時から現存する建造物は東塔(国宝)のみとなりました。その後、長年のお写経勧進により、昭和51年(1976)に金堂が、昭和56年(1981)には西塔が、その後中門、回廊、玄奘三蔵院伽藍などが復原造営され、平成15年(2003)には大講堂が落慶、平成29年(2017)には食堂(じきどう)も再建、創建当時の壮麗な白鳳伽藍が鮮やかに復興されました。平成10年(1998)、法相宗大本山 薬師寺は「古都奈良の文化財」の構成資産の1つとして、ユネスコの世界遺産に登録されました。
近年では、国宝・東塔の12年に及ぶ全面解体修理が行われ、令和3年(2021)2月に竣工。「凍れる音楽」という愛称で親しまれる美しい姿に蘇りました。薬師寺は、白鳳伽藍とともに国宝・薬師三尊像をはじめとする多くの文化財を継承し、1300年続く祈りを今も伝えています。
唐招提寺

聖武天皇の招きに応じ、苦難の末、日本にやってきた唐僧鑑真和上によって建立されました。鑑真和上は日本に着いてから5年間、戒壇院での授戒を制度として確立するために東大寺で過ごしましたが、東大寺を引退された後、故新田部親王(天武天皇の第七皇子)の旧宅を賜り、そこを「唐律招提」と称し、戒院として教学の場を営むことになりました。やがて鑑真和上を支持する人々から居室や宿舎を贈られ、倉庫、食堂、講義用の講堂、本尊を安置する仮金堂などが建てられ、鑑真和上の没後も金堂や東塔が建立されました。平安時代初頭に伽藍全体が完成し、そのころ「唐律招提」から「唐招提寺」となりました。
中華そば おしたにの「特製醤油そば」でランチ

自家製麺のあっさりとした中華そばを提供するお店。
看板メニューの特製醤油そばには、奈良のイゲタ醤油を中心に4種の醤油をブレンド。牡蠣や昆布の旨みを加え、ポルチーニの香味油で仕上げています。
11月から2月頃は期間限定で味噌ラーメンが登場予定。
がんこ一徹長屋・墨の資料館 ならくみひも 鳳美で「伝統工芸」の見学や体験も

長い歴史に鍛えられた大和の伝統を受けついだ6人の匠がこだわりの技を存分に魅せる職人長屋です。一刀彫「志清」、乾漆工房「直」、博文堂 「奈良筆」、表具「法斎堂」、茶筅「左京工房」、赤膚焼「大塩恵旦」
近鉄西ノ京駅
近鉄大和西大寺駅(南口)
平城宮跡歴史公園カフェ&レストラン IRACAでひとやすみ

朱雀門や復原遣唐使船を間近に眺めることができるカフェ&レストラン。
カジュアルなランチメニューはもちろん、奈良の伝統野菜や郷土料理を取り入れた季節の料理の「大和御膳」(2,000円〜/4名より。3日前までに要予約)など、地元食材を生かしたメニューが楽しめます。
奈良 蔦屋書店でお土産チェック

県内最大級の17万冊を揃えるライフスタイル提案型書店。
多彩なイベントが開催され、奈良に関する書籍やお土産も充実しており、観光拠点としても人気。
店内にはアート作品が多数展示され、平城宮跡の東院庭園に着想を得た「奈良 蔦屋書店庭園」も。