大阪からドライブで行く!奈良・月ケ瀬の梅林を巡る1泊2日コース
奈良が誇る関西屈指の梅の名所・月ケ瀬。昼は観梅、夜は梅酒で乾杯して、春の奈良旅行を楽しく、美味しく過ごしてみてはいかがでしょうか。このモデルコースでは、道の駅「針T・R・S(テラス)」など、月ケ瀬ドライブであわせて巡りたいスポットを紹介します!
- 所要時間
- 1泊2日
- 交通手段
- 車
このコースで訪れるスポット

月ヶ瀬梅渓 天神梅林

初春を真っ先に感じさせる花と言えば、やっぱり梅。梅の名所「月ヶ瀬」の中央には渓谷美を描きながら五月川が流れ、その両岸に約1万本の梅樹が立ち並びます。この地は「月ヶ瀬梅渓」と言われ、大正11年には名勝地に指定。シーズンになると梅の花を目当てに川沿いを散策する人々が見られます。また、無数の梅が咲き競う姿にまばゆさを感じながら、真福寺や天神社沿いの道を歩く人も。休憩しながら、梅グルメやお餅、山の幸、お茶などがお店でも楽しめます。奈良市中心部から月ヶ瀬梅林までは、車で約1時間、バスであればJR・近鉄奈良駅から約80分。
散策も兼ねて小旅行へ出かけてみてはいかが?
【ランチ・入浴】梅の郷 月ヶ瀬温泉

湖畔の里つきがせ、龍王の滝

湖畔の里つきがせは、『月ヶ瀬の「食」を楽しむ』がコンセプトの施設。施設内には直売所があり、地元産の野菜や果物、特産品が揃い、月ヶ瀬の自然に育まれた食材を入手するには最適のスポットです。梅を使った加工品も豊富にラインナップされているので、お土産にぴったり。目の前には月ヶ瀬湖が広がり、特に春は湖面と桜のコントラストが絶景です。また、歩いて5分ほどの場所には、白龍が現れたと伝えられる「龍王の滝」もあるので、駐車場に車を停めてちょっとした散策を楽しむのもおすすめ。
【画像:月ヶ瀬橋】
道の駅「針T・R・S(テラス)」
名阪国道と国道369号線が交差する針ICにある道の駅

広大な駐車場と飲食店、コンビニ、農産物直売所、バイク用品店、天然温泉施設などを兼ね備えた西日本最大級規模の道の駅。
レストラン街では、ラーメン・うどん・そば・丼物・焼肉・各種定食などバラエティ豊かな食事でお腹を満たせます。また、農産物・生鮮品・加工品・特産品などの直売所やおみやげ販売店もあるため買い物も同時に楽しめるのが嬉しいポイント。
さらには、ドライブの疲れを癒すのにちょうどよい天然温泉施設も。ナトリウムイオンと炭酸水素イオンが主成分で「つるつるすべすべ」のなめらかな泉質の大浴場をはじめ、大和高原の風を感じながら入れる露天風呂やサウナ室もあり、ドライバーの疲れを癒してくれること間違いなし!
観光情報や道路などの各種リアルタイムな情報を入手することもできますので、ぜひお立ち寄りください。
奈良奥山ドライブウエイ

若草山・春日山・高円山を結ぶ約12kmの行程。奈良市の眺望や原始林、鶯滝(うぐいすのたき)など変化に富んだドライブが楽しめます。中でも、若草山山頂から眺める夕日や夜景(新日本三大夜景)は圧巻です。
若草山山頂

年に1度の「若草山焼き行事」でも有名な若草山。3つの笠を重ねたように見えるため「三笠山」とも呼ばれています。
山麓のゲート(南北)から入山し、一重目、二重目、山頂(三重目)、鶯塚古墳周辺道など、それぞれ異なる景観を楽しめます。山麓ゲートから山頂までは徒歩約30分~40分。若草山山頂からは、東大寺、興福寺など、奈良の景観を眺めることができます。開山期間は、3月第3土曜日~12月第2日曜日。9:00~17:00まで。
また「奈良奥山ドライブウェイ」を通り、車で山頂(三重目)へアクセスできます。山頂から眺める夕日や夜景(新日本三大夜景)は圧巻です。
奈良きたまち

静かな住宅街の中にカフェや雑貨店、アトリエなどが並ぶきたまちは、奈良市屈指のハイセンスなエリア。明治時代の交番をリノベーションした観光案内所で情報収集したら、お気に入りのお店を見つけてランチを楽しみましょう。このエリアには個人経営のお店も多く、ここでしか手に入らない個性的なアイテムにも出会えるかもしれません。
【画像:きたまち案内所(旧鍋屋交番)】
般若寺

寺伝によると飛鳥時代、高句麗の慧灌法師がこの地に寺を建てたのが始まり。その後天平7年(735)聖武天皇の時に、平城京の鬼門鎮護のため堂塔が造営されたと伝えられています。京都から奈良への要路にあたるため、治承の兵火で戦火をこうむりましたが、西大寺の叡尊上人により文殊菩薩を御本尊として復興され、病者など救済活動の拠点寺院となりました。鎌倉時代の優美な建築様式をもつ楼門(国宝)が残っています。楼門の奥正面に立つ十三重石塔(重文)は、高さ約14.2メートル。石仏を彩って咲く春の山吹、初夏のアジサイ、初夏・秋のコスモスなどが美しく、花の寺としても有名です。
法華寺

大和三門跡の1つに数えられる尼寺。奈良時代、聖武天皇が創建した総国分寺の東大寺に対し、光明皇后により父・藤原不比等の邸宅跡に総国分尼寺として建立されました。正式名は「法華滅罪之寺(ほっけめつざいのてら)」と称し、七堂伽藍を備えて隆盛を極めました。平安遷都とともに衰退しましたが、豊臣秀頼の母・淀君の発願より現在の伽藍に整えられました。桃山時代に再建された本堂は天平建築の特徴と桃山建築の特色がみられ、国宝・十一面観音菩薩立像、国宝・維摩居士坐像が安置されています。光明皇后が蓮池を渡られる姿を写したものと伝わるご本尊、国宝・十一面観音菩薩立像は通常非公開で、年3回(春、初夏、秋)の特別開扉が行われます。境内には、国史跡・名勝庭園と華楽園(からくえん)の2つの庭があり、四季折々の花々が楽しめます。江戸時代初期に作庭された国史跡 名勝庭園は、広さ約500坪あり京都仙洞御所(せんとうごしょ)の庭園から石や庭木などが移されたと伝えられています。護摩の灰を粘土に混ぜて形を作り、文様彩色を施した愛らしい犬形のお守りも知られています。
平城宮跡歴史公園

和銅3年(710年)に藤原京より遷都された平城京の中心であった「平城宮(へいじょうきゅう)」の宮跡で、1998年(平成10年)には「古都奈良の文化財」の構成資産の1つとして、世界遺産に登録されました。長期間にわたって調査や復原整備が進められており、東西1.3km、南北1kmの広大な敷地に第一次大極殿、朱雀門などが復原されています。2018年(平成30年)には5つの複合施設を含む「朱雀門ひろば」がオープンし、平城宮跡歴史公園(正式には「国営飛鳥・平城宮跡歴史公園 平城宮跡区域」)となりました。四季の移り変わりを感じられる自然の風景や、1年を通じて行われる多彩なイベントも見どころです。