奈良豆比古神社
能楽のルーツ 三人の翁が舞う希少な翁舞
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光仁天皇の父で万葉歌人で知られる施基親王(志貴皇子)と兄の春日王、土地の守り神である平城津彦神(ならづひこ)をまつる古社。朱色の本殿前にある拝殿では、毎年10月8日の夜、秋祭の宵宮に「翁舞」が奉納されます。春日王の病気平癒を願い、2人の皇子が舞を奉納したことが始まりと伝わる長い歴史がある舞で、能楽の原典といわれています。奈良豆比古神社の翁舞は三人の翁が並んで舞うなど特徴的であり古い形態が残ることから、2000年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
宵宮の午後8時頃、能面や装束を纏った演者が拝殿に揃い笛や小鼓の音とともに舞が始まります。子供が演じる千歳(せんざい)が長寿を祝う千歳舞、天下泰平を願う太夫舞、翁三人舞、千歳と三番叟が対面せずに問答を行う三番叟舞と1時間ほど続き、釣燈籠の灯りに照らされた拝殿は幻想的で厳かな雰囲気に包まれます。この翁舞は地元(翁舞保存会)の人々により今も大切に受け継がれています。
本殿の裏には、県指定天然記念物である樹齢千年を超える高さ約30mの樟(くす)の巨樹があり、今も昔も奈良阪の地を守るように、大きく枝を広げています。
行事・イベント
基本情報
- 住所
- 〒630-8104 奈良県奈良市奈良阪町2489
- お問い合わせ
- 0742-23-1025(奈良豆比古神社 ※神職が常駐していないためお問い合わせにはご注意ください)
- 時間
- 9:00~17:00
- 休日
- なし
- アクセス
- JR奈良駅、近鉄奈良駅から、青山住宅・州見台八丁目行バス約15分「奈良阪」下車、徒歩すぐ
- 駐車場
- なし
- 料金/拝観料(個人)
- 無料
- 行事
- 秋祭宵宮(翁舞): 10月8日 20:00~21:00
- ウェブサイト